大阪大学 人間科学研究科 共生学系

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教員著作コーナー (2024.1.26更新)


未来共生学

藤川 信夫 Nobuo FUJIKAWA


 

著作名 本の紹介
(編著)『教育学における優生思想の展開:歴史と展望』勉誠出版(2008)  優生学の歴史を総点検し将来への指標を提示。現代遺伝学や行動遺伝学といった科学的知見に基づく「新優生学」の登場によって、優生学議論が高まっているなか、歴史的観点から教育学における優生思想の展開を解明し、今日および将来の優生学論議を予測する。

(出版社HPより)

『教育学における神話学的方法の研究:教育の神話学のための基礎理論と我が国の「一人前」観念の神話学的探究』風間書房 (1998)  本書は、80年代ドイツ教育学におけるポストモダン論議の中で登場した神話学という新たな方法を、わが国の教育文化研究に適用しようとする試みである。                                                                               

(出版社HPより)

(編著)『人生の調律師たち動的ドラマトゥルギーの展開』春風社(2017)  身体障害、差別、非行などの人生の困難な場面で人はいかに支援しあうのか?社会学者E・ゴッフマンの演劇理論をもとに、豊富な事例分析から〈支援者・被支援者〉の相互行為を読み解く。教育と福祉をつなぐ人間学的論集。

(出版社HPより)

(編著)『教育/福祉という舞台動的ドラマトゥルギーの試み』大阪大学出版会(2014)  E.ゴッフマンが提示したドラマトゥルギー的アプローチを、学校や介護福祉施設での個別事例研究に適用して分析する。さらに、仮想空間や美術館での事例とともに同アプローチの発展可能性を示唆して、理論と実践、教育と福祉の領域の違いを超えて議論し、その成果を共有できる場をひらく可能性を展望する。実践において生じる問題に対する具体的な解決策を提示するのではなく、それらの本質を探り、なぜ問題となっているのかを明らかにするためのアプローチを紹介することで、自らの実践を取り巻く関係性や構造を整理することができる一助となることを目指す。

(出版社HPより)

山崎 吾郎 Goro YAMAZAKI


 

著作名 本の紹介
『臓器移植の人類学  : 身体の贈与と情動の経済』世界思想社(2015)  無償で臓器を提供した家族の背後に見え隠れする苦悩、部品化した身体の行方、脳死論争の現在……。制度と実践を緻密に分析することで、身体への技術的介入の先に現れる、生と死の姿を浮き彫りにし、社会と経済の秩序再編のプロセスを描き出す。

(出版社HPより)

 

渥美 公秀 Tomohide ATSUMI


 

著作名 本の紹介
『ボランティアの知:実践としてのボランティア研究』大阪大学出版会(2001)  本書は、著者が阪神・淡路大震災の被災地で過ごした五年間を振り返りながら、実践としてのボランティア研究を紹介したものである。

(出版社HPより)

『災害ボランティア:新しい社会へのグループ・ダイナミックス』弘文堂(2014)  1995年の阪神・淡路大震災から始まった災害ボランティア活動は、2004年の新潟県中越地震などを経て日本社会に定着した。そして、2011年の東日本大震災に遭遇した。そこで何が起きたのか?実践と学問の見事な達成によって、新しい社会の構想を提起する。

(出版社HPより)

(共編著)『助ける』大阪大学出版会(2019)  助ける/助けないことは、生き物すべてが生涯を生き抜く際に行う日常的で不可欠な行為である。本書では、助けること、助けないことを哲学的、共生学的に議論し、障害、差別、途上国など多様な場面での助ける行為を医療社会学、教育社会学、国際協力学のフィールドワークから伝える。さらに、人間工学、比較行動学、臨床心理学、現象学、グループ・ダイナミクスなどの視点から論じて、「助ける」に関する実践的な展望を拓く。

(出版社HPより)

(共編著)『誰もが〈助かる〉社会』新曜社(2021)  災害時の「助ける-助けられる」関係は責任の所在や役割の明確化を迫り、活動の複雑化と一部への負担増を生む。本書はまちづくりに防災・減災を織り込むことで発想を転換。誰もが「あぁ、助かった」といえる社会をつくるための実践ガイドと事例集。

(出版社HPより)

(共編著)『東日本大震災と災害ボランティア—岩手県野田村、復興への道』大阪大学出版会(2021)  全く縁もゆかりもなかったところに、全く知らない人がやってくる。お金のやりとりはない。それなのに被災地のために一生懸命活動する。何ならお礼を言って帰っていく。よくわからない人たちである――
東日本大震災の被災地・岩手県九戸郡野田村で震災直後から現在まで行われている災害ボランティア活動。中心的な役割を果たしたのは外部者と被災住民が協働で立ち上げた「チーム北リアス」であった。
多くのボランティア活動が単発かつ外部者からの援助に終始する中、「チーム北リアスとして被災者と外部者が協働する際の知見や被災者とともに被災地の課題を解決するための実践的手法を紹介し、災害ボランティアの魅力と復興への道筋を考える。

(出版社HPより)

 

近藤 佐知彦 Sachihiko KONDO


 

著作名 本の紹介
『天皇ヒロミチとその時代:逆説的天皇論の試み』晃洋書房(2009)  1945~1946年後半の期間を中心として天皇制イデオロギーを分析する。

(出版社HPより)

 

権藤 恭之 Yasuyuki GONDO


 

著作名 本の紹介
(編著)『高齢者心理学』朝倉書店(2008)  高齢者と加齢という変化をとらえる心理学的アプローチの成果と考察。

   (出版社HPより)

 

志水 宏吉 Koukichi SHIMIZU


 

著作名 本の紹介
『学校文化の比較社会学:日本とイギリスの中等教育』東京大学出版会(2002)  日本とイギリスの中等教育機関における丹念なフィールドワークを通して見出された「教師の活動とその背後にある論理」に着目し,教育現場のエートスを描き出す.さらに,教育の未来に向け,マイノリティー・グループの存在や教育改革の動向が学校文化に与える変容を社会学的に考察する.

(出版社HPより)

(編著)『格差をこえる学校づくり:関西の挑戦』大阪大学出版会(2011)  1990年代の構造改革がもたらした経済格差の拡大を背景に,子どもたちの学力格差が教育界の大きな問題になっている.学力低下の内実は学力格差の拡大にある.子どもの学力をどのように保障するかについて,関西では以前から同和教育を中心にさまざまな取り組みが行われている.本書は子どもの学力保障に取り組む教育現場の関係者(教師,指導主事,校長,教育委員会,研究者)が,実践の中から知恵を出し合い,具体的な解決法を探る.

(出版社HPより)

『変わりゆくイギリスの学校:「平等」と「自由」をめぐる教育改革のゆくえ』東洋館出版社(1994)  1988年教育改革法を中心とする戦後最大といわれるイギリスの教育改革の経過と教育現場へのインパクトをつぶさに観察する機会をもった著者が、コンプリヘンシブ・スクール、パブリック・スクールの観察をとおして変わりゆくイギリスの教育を案内する。

(販売ページHPより)

『のぞいてみよう!今の小学校:変貌する教室のエスノグラフィー』有信堂高文社 1999  サブタイトルにもあるように、本書の中心部分をなすのは、四つの教室のエスノグラフィーである。著者たち五人はいずれも、長期にわたって、特定の小学校や子どもたちにかかわってきた。そこで得た経験を、できるだけわかりやすい形でまとめようと努力した結果できあがったのが、本書である。                                                                  

(販売ページHPより)

『全国学力テスト:その功罪を問う』岩波書店(2009)  全国学力テストが,地域ごとの結果や結果の開示をめぐって,大きな話題になっている.本書は,半世紀前に行われていた全国学力テストや,日本が範とするイギリスのナショナルテストの経験を踏まえ,テストの結果わかってきたこと,今後の教育にもたらす影響,そしてテスト実施の是非に切り込む.

(出版社HPより)

『学校にできること:一人称の教育社会学』角川学芸出版(2010)
 社会集団と学校、学力、教育改革、学校づくりなど、著者独自の実践的な学校観を提示。「学力の樹」「スクールバスモデル」の概念を手がかりに、人権教育の視点に則った「力のある学校」の作り方を提案する。

(出版社HPより)

『学力を育てる』岩波書店(2005)  学力とは何か?どのような学力をどう育てたらよいのか?2001―02年に実施され,学力の実態と階層の関係に初めて迫った大規模学力調査から,全児童の学力を伸長させている「力のある学校」の存在が明らかになった.この家庭・学校・地域の協働によって子どもを育む実践例を通して,これからの公教育の可能性を考える。

(出版社HPより)

『「つながり格差」が学力格差を生む』亜紀書房(2014)

 

 子どもの学力は人間関係の「つながり」で決まる 離婚率の低さ――家庭・家族と子どもとのつながり 持ち家率の高さ――地域・近隣社会との子どもとのつながり 不登校率の低さ――学校・教師と子どもとのつながり 貧富の格差が、学力格差を生むのではない。家庭、地域、学校での、子どもたちと周囲との「つながり」格差が学力に強く影響する。人間関係のありようが相対的にゆるやかな「いなか」では子どもたちの学力形成にポジティブに作用する。「つながり」という画期的な視点から、これからの日本の教育の進路に欠かせない論点を提示する。

(出版社HPより)

(編著)『高校を生きるニューカマー:大阪府立高校にみる教育支援』明石書店(2008)  ニューカマーの子どもたちの高校進学、その後の高校生活や大学進学などにつき大阪における先進的な取り組みがサポート態勢などを含め様々な角度から論じられる。そして8つの府立高校での特色ある教育実践が現場の教師の報告や生徒の生の声を併せて紹介される。

(出版社HPより)

(編著)『エスニシティと教育』日本図書センター(2009)  教育の現在、そして未来を考えるうえで重要な論文・関連資料は(平均25点)を、テーマごとに気鋭の研究者たちがセレクト。「グローバリゼーションと日本社会」「教育におけるエスニシティへの対応ー国際比較」「日本のエスニックグループ」「学校文化とエスニシティ」など全5部構成、論考17点を精選。

(出版社HPより)

『公立小学校の挑戦:「力のある学校」とはなにか』岩波書店(2003)

 2002年に刊行し話題を呼んだブックレット『調査報告「学力低下」の実態』において明らかになった,子どもたちの学力の全体的な低下と階層間格差の広がり。学校に今できることは何なのか。同報告において特筆すべき例として挙がった「効果のある学校」の姿を,実地での調査・聞き取りをもとに描き出す。

   (出版社HPより)

『公立学校の底力』筑摩書房(2008)  公立学校をめぐる世間の見方は依然厳しく、また政治経済両面からの影響においても逆風のなかにある。けれども、全国を見渡せばそのイメージを覆す学校が存在するのもまた事実。本書ではその中でも特に元気にあふれた一二の学校に光を当て、教師たちの取り組み、地域とのかかわり合い、そして生徒たちの息づかいをあたたかい目でレポートし、さらには“力のある学校”をつくるためには何が必要なのかを考察する。公立学校のよさを再認識させてくれる書である。

(出版社HPより)

(編著)『教育のエスノグラフィー:学校現場のいま』嵯峨野書院(1998)
 本書では、エスノグラフィーの「対象」「方法」「性質」を略述した上で、内外の教育研究の分野で蓄積されつつある諸実践を、「科学的エスノグラフィー」「職人的エスノグラフィー」「実験的エスノグラフィー」という見出しのもとに整理する。その上で、この方法をめぐる今日的課題を、「科学的方法との関係」「研究対象との関係」「研究の価値」という3つの視点から検討する

(販売ページHPより)

(編著)『「力のある学校」の探究』大阪大学出版会教育(2009)  力のある学校」とは,欧米の「効果のある学校」論をもとに,日本での展開を跡づけたもので,「そこに関わるすべての人がエンパワーされる学校」の意味。13人の学者・研究者の研究会の成果をまとめる。顕著でユニークな成果を上げている関西の3つの学校現場を詳細に報告し,どのような考え方や活動が成果に結びつくかの具体例を提示。さらに,「力のある学校」論を様々な角度から理論的に分析する。いま,教育と学校の希望を熱く語る。

     (出版社HPより)

(編著)『南三陸発!志津川小学校避難所 : 59日間の物語~未来へのメッセージ~』明石書店(2017)  未曾有の大災害・東日本大震災発生後、南三陸町・志津川では1,000人以上もの人が志津川小学校に避難した。避難所生活はどのように行われたのか? なぜ、コミュニティの運営がうまくいったのか? 震災発生から避難所解散までの59日を、体験者の聞き取りと膨大なメモや資料を元に一日ごとに再現。避難所体験の記録と事実を、今後の災害予防・支援、避難所生活の教訓、そして未来への提言としてまとめあげた貴重なドキュメンタリー。

  (出版社HPより)

 

稲場 圭信 Keishin INABA


著作名 本の紹介
『思いやり格差が日本をダメにする:支え合う社会をつくる8つのアプローチ』日本放送出版協会(2008)  無差別に人を襲う若者、「うちの子だけは特別」と思っているモンスターペアレント。社会の分断化、人間関係の希薄化により、自分のことにしか興味を持てない人々が増えている。他者との繋がりを取り戻し、互いに支え合う社会をつくるには何が必要か。私たち自身の生き方を、「思いやり」の視点から問い直す。

(出版社HPより)

『利他主義と宗教』弘文堂(2011)  東日本大震災という未曾有の災害に、人々の中に眠っていた思いやり、お互いさまの感覚、共感する心が再生したのではないか。利他主義、他者への思いやりと実践に関する教えをもつ宗教が今こそ社会の崩壊の危機に際して果たせる大きな役割があるのではないか。日本と英国でフィールドワークを重ね、宗教と利他主義の関係を探ってきた気鋭の宗教学者が、研究の成果をかけて熱い思いを語る、宗教人、ボランティア必読の書。

(出版社HPより)

Keishin Inaba (2004) Altruism in new religious movements : the Jesus Army and the friends of the Western Buddhist Order in Britain University Education Press  イギリスのキリスト教系と仏教系の新宗教団体を事例に、長期のフィールドワークにもとづき、利他主義の構造と利他的精神の発達メカニズムを解明。宗教社会学をベースに社会福祉学と道徳性心理学の複合研究領域を開拓する画期的な書。

By presenting the case study of two new religious movements, the Jesus Army and the Friends of the Western Buddhist Order, this book examines whether Christianity and Buddhism change people’s attitudes of mind and behaviour towards altruism, what factors bring this about, and the ways in which the two religions change members, attitudes towards altruism.

  (販売ページHPより)

 

千葉 泉  Izumi CHIBA


著作名 本の紹介
『馬に乗ったマプーチェの神々:チリ先住民文化の変遷』大阪外国語大学学術出版委員会(1998)  (販売ページHPより)
『南・来たアメリカの音楽』ポプラ社(2003)  16世紀以降、ヨーロッパの国々に征服された南・北アメリカ。ペルー、アルゼンチンからカリブ海の国々、アメリカの音楽を紹介。

(出版社HPより)

研究者失格のわたしが阪大でいっちゃんおもろい教授になるまで : 弱さと向き合い、自分らしく学問する』明石書店(2020)
 学者一族に育ちながら、自らの資質にコンプレックスを抱えていた著者は、南米留学で自分らしく学問する方法を見出す。その後、大学教員となってからも、さまざまな失敗や挫折を繰り返しながら試行錯誤を続ける過程で、自ら歌い、学生との対話を重んじるユニークな授業を生み出し、「大阪大学で一番面白い教授」に選ばれるに至る経緯を綴る。また、二度にわたる自身の鬱体験についても率直に開示し、「弱さ」とともに生きることの意義を示唆した本書は、共生社会時代の教育論としても出色の一冊。

(出版社HPより)

 

山本 晃輔 


準備中

 

ETZRODT Christian


著作名 本の紹介
『SozialwissenschaftlicheHandlungstheorieneineEinführung』  準備中
『MenschlichesVerhalteneineSyntheseausmikroökonomischen und mikrosoziologischenTheorien』  準備中

 

山本ベバリー・アン Beverley Ann Yamamoto


 

著作名 本の紹介
(共著)『The Gender Politics of War Memory』大阪大学出版会(2012)  This volume examines the gendered politics of remembering wartime and military sexual violence in Japan, Germany and Australia. Drawing on a variety of disciplinary perspectives, the authors explore a number of key entanglements and conflicts, including the‘ comfort women’ issue, using gender as an analytical category. This volume will be of particular interest to readers studying gender and sexuality, North East Asian history and international relations, and conflict studies.

(出版会HPより)

 

グローバル共生学

澤村信英 Nobuhide SAWAMURA


著作名 本の紹介
(編著)『発展途上国の困難な状況にある子どもの教育:難民・障害・貧困をめぐるフィールド研究』明石書店(2019)  発展途上国の困難な状況にある子どもの教育のあり方を当事者である生徒、教師、保護者の視点から捉えたフィールド研究。社会・文化的背景からみた要因分析、フィールドワークによる事例研究、学校の支援事例と背景の分析等から主体的に行動する人々の姿を浮き彫りにする。

(出版社HPより)

(編著)『 教育開発国際協力研究の展開:EFA(万人のための教育)達成に向けた実践と課題』明石書店(2008)  発展途上国の開発支援において、教育分野のニーズと果たす役割は大きい。「万人のための教育」実現のために、サブサハラ・アフリカ、アジアなど、多様な開発現場で取り組まれた実践と研究の成果を集成し、今後の研究方法や支援国の教育課題解決の指針となす。

(出版社HPより)

『アフリカの教育開発と国際協力:政策研究とフィールドワークの統合』明石書店(2007)  アフリカ地域の多くの国々において、教育の普及と質的改善は喫緊の開発課題である。世界有数の援助供与国である日本をはじめ国際社会にとってアフリカへの教育分野の国際協力は最優先のテーマの一つといえる。本書は、日本の国際教育協力およびアフリカ支援を概観し、各国別の初中等教育の現状と諸問題を現場体験と調査データを元に論考し、さらに今後の他の開発途上国への共有化を考察する。

(出版社HPより)

(編著)『アフリカの生活世界と学校教育』明石書店(2014)  アフリカでは、初等教育の普及においても、いまだその途上にある国々が多い。教育制度や政策、統計の分析にとどまらず、子どもや教師、保護者、地域の人々の生活に寄り添った長期のフィールドワークにもとづき、教育の課題や教育開発研究のあり方を問い直す。

(出版社HPより)

(編著)『アフリカの開発と教育:人間の安全保障をめざす国際教育協力』明石書店 (2003)  開発途上国援助の中でも重点地域となっているアフリカ地域に対する教育分野での国際協力。本書はアフリカ主要国の教育現場での事例研究をベースに、教育と国際協力を概観し、独立、地域格差、ジェンダーなど多用な側面から今後の課題を考察する。

(出版社HPより)

 

白川千尋 Chihiro SHIRAKAWA


 

著作名 本の紹介
『テレビが映した『異文化』:メラネシアの人々の取り上げられ方』風響社(2014)  映像による「刷り込み」が現地へのイメージを作り出している現実を、数十年にわたる資料から分析。「報道が覆い隠す」現実をえぐる。

(出版社HPより)

『南太平洋における土地・観光・文化:伝統文化は誰のものか』明石書店(2005)

 

 異なる文化的背景を持つ人々がより良い関係を築いていくためには何が必要なのか。「異文化理解」の重要性に焦点を当て、いかに実践していくか、実践の困難をどのように乗り越えていくべきか、事例として取り上げたヴァヌアツの伝統文化をもとに考える。

(出版社HPより)

『カストム・メレン:オセアニア民間医療の人類学的研究』風響社(2001)  カストム・メレシン(民間医療)は、西洋医療では治せない邪術や精霊による病の治療法。メラネシアにおける伝統と近代の相克を描く。

(出版社HPより)

『南太平洋の伝統医療とむきあう:マラリア対策の現場から』臨川書店(2015)  南太平洋に浮かぶ80の島々から成るヴァヌアツ共和国。イギリス・フランス両国による共同統治の過去を持ち、近代医療が浸透しているその国で、今なお伝統医療が活発に利用されているのはなぜなのか?国際協力の一環として行った蚊帳の配布をきっかけに、現地の人々の病に対するまなざしと医療利用のあり方を探る。

(出版社HPより)

 

杉田映理  Elli W. SUGITA


準備中

 

藤目ゆき Yuki FUJIME


 

著作名 本の紹介
『アジア現代女性史』明石書店 (2006)  準備中
『女性史からみた岩国米軍基地 : 広島湾の軍事化と性暴力』ひろしま女性学研究所(2010)

 第1部 広島湾の軍事化と女性に対する暴力の構造化(日本軍基地の建設 占領・朝鮮戦争・安保 終わらない戦争・終わらない女性の受難) 第2部 広島事件(岩国基地海兵隊員集団レイプ事件)(集団レイプと不起訴処分 米軍に引き渡された裁判権 自画自賛する米軍・米軍を評価する日本社会 二次性暴力としての軍法会議)                                           

 (販売ページHPより)

『「慰安婦」問題の本質 : 公娼制度と日本人「慰安婦」の不可視化』白澤社(2015)  公娼制度、廃娼運動、米軍基地周辺の性犯罪などの近現代史研究家であり、フィリピンで初めて声を上げた元「慰安婦」被害者の女性の自伝執筆を後押しするなど、「慰安婦」問題にもたずさわってきた著者が、「慰安婦」問題を否定する言動の誤謬と、対抗言説の陥穽を鋭く指摘。近代公娼制度以降の女性の性をめぐる歴史の視点から、なぜいまだに「慰安婦」問題を解決できないのか、なぜ日本人「慰安婦」は一人も名乗り出ないのかに焦点をあて、問題の本質に迫る。                                                                                       

(販売ページHPより)

『性の歴史学-公娼制度・堕胎罪体制から売春防止法・優生保護法体制へ』不二出出版(1997)  日本近現代史を性と生殖の視点から照射し、底辺の女性から大日本帝国のフェミニストたちまで、日本女性のあゆみを鋭く描きだす。

(出版社HPより)

『国連軍の犯罪:民衆か・女性から見た朝鮮戦争』不二出出版(2000)  無差別虐殺、細菌兵器などの使用、非軍事施設への系統的破壊、女性に対する性暴力……。朝鮮戦争時に行われた国連軍による戦争犯罪の実態をNGOの国際的専門団体が民衆の視点から明らかにする。国際民主法律家協会・国際科学委員会・国際婦人調査団による報告書を国連軍の仁川上陸から50年目の今年、一挙集成。 

                                         (出版社HPより)

 

大谷順子 Junko OTANI,DDS,MPH,MS,PhD


 

著作名 本の紹介
『事例研究の革新的方法:阪神大震災高齢者の五年と高齢化社会の未来像』九州大学出版会(2015)  本書初版が刊行されたのは2006年、阪神大震災から11年後にして東日本大震災の起こる5年前のことである。しかし被災高齢者の孤独死や、復興住宅におけるコミュニティ構築の重要性など本書において取り扱われた問題は、東日本大震災の復興過程においてどれだけの解決が図られただろうか。
質的データ分析ソフトを被災地神戸の高齢者研究に応用した本書は、被災高齢者の生活再建を考えるうえで今日なお貴重な知見を与えてくれる。 

(出版社HPより)

『国際保健政策からみた中国―政策実施の現場から』九州大学出版会(2007)

 目覚ましい経済発展や2008年に控えたオリンピック開催で世界の注目を受ける一方,SARSや鳥インフルエンザの流行でも関心を集める中国。国際機関職員として政策の実施に取組んだ著者が,人口,感染症や生活習慣病対策,医療制度など,国際保健分野からみた中国を描く。従来の経済,国際関係,文化,歴史といった視点からだけではない,新たな中国の一面を提示する。

(出版社HPより)

『通過国际卫生政策看中国』中国社科文献出版社(北京・香港)(2009)

準備中

(訳書)『質的データの取り扱い』北大路書房(2009)

 

定性(質的)データの「取扱説明書」ともいうべき,質的研究法の実践ガイド。特定の研究手法に依存しないテクニックを提供。

(出版社HPより)

Older People in Natural Disasters: The Great Hanshin Earthquake of 1995, Kyoto University Press & Trans Pacific Press (2010)

 

財産や家族の少ない高齢者は,自然災害に対してしばしば脆弱である.高齢化の進む災害大国日本で,被災高齢者の生活復興は喫緊の課題である.阪神大震災後の神戸で,仮設住宅・公営復興住宅での生活復興過程を,マスメディア分析と聞き取り調査から抽出.コミュニティ開発と相互扶助の重要性を論じ,復興支援に多角的視点を提供する.

(出版社HPより)

『災難後的重生:阪神大震災對高齡化社會的衝擊』南天書局(2010) 

本書是著者出於對高齡化社會的關心而進行的探索性社會科學研究。著者以1995>發生的阪神大地震的受災地神戶為案例,從住宅和健康的視角,對震災後提前進入了超高齡化社會的臨時住宅區與復興住宅區的重建進行實地了考察,其關注的焦點是高齡化社會的社區形成與高齡者的社區照顧問題。本書採用了質性和量性研究方法的混合方法,其中包括媒體分析、政府部門健康調查報告的二次分析、在臨時住宅和復興住宅實施的民族誌研究等。本書也是首次將英語圈社會科學研究中普遍使用的質性數據分析軟體應用於非英語圈(日語語境)的研究。

(出版社HPより)

(訳書)『人間科学のための混合手法― 質的・量的アプローチをつなぐ研究デザイン』、北大路書房(2010)

研究プロセスの各段階で質的・量的データを収集・分析・混合し,各々のデータの長所を組み合わせることをめざした研究方法論。

(出版社HPより)

『阪神大地震受灾老人的五年与老龄化社会的未来』世界知识出版社(2016)

作者出于对日本经济停滞时期的老龄化社会的关心开始了此研究,这是一项探索性研究,是以地震灾区神户为案例(casestudy),对城里失去了传统意义上的家庭的低收入老人进行的社科性研究。不论是在日本还是其他国家,今后这一群体都将越来越受到社会的关注。他们在1995年的阪神·淡路大地震中失去了住所,并且在灾后漫长的岁月中辗转于各类居住场所。那么,在灾后的临时安置房和公营灾后重建安置房这种特殊的生活环境下,他们是如何进行生活重建的呢?对此,本研究重点从住房和社区工作的角度进行了探究。本书为日本丛书翻译系列之一。本书研究了阪神地震社会现状、城市独居老人问题,用社会学数据分析软件QSRNUD*ISTVIVO分析了日本社会。是一本社会学学术书籍。
(www.amazon.fr)

(商品ページより)

『阪神大地震受灾老人的五年与老龄化社会的未来』世界知识出版社(2016)


书名:阪神大地震受灾老人的五年与老龄化社会的未来
作者:大谷顺子
出版社:世界知识出版社
出版时间:2016年05月
ISBN 书号:9787501251797
(www.amazon.sg)

(商品ページより)

『四川大地震から学ぶ復興のなかのコミュニティと「中国式レジリエンス」の構築』九州大学出版会(2021)

 

国の威信をかけた北京オリンピック開催の直前、中国の様々な社会問題などが世界中の注目を集めていた2008年5月12日に四川大地震は発生した。地震をきっかけに中国社会でもボランティア元年、NGO元年と呼ばれる市民の動きが沸き上がり、中国政府は微妙な駆け引きを行いながら復興のかじを取ることを余儀なくされた。

本書は、四川大地震発生から13年経過した今、復興政策、被災者のこころのケア、被災地観光、少数民族、防災教育といった多様な視点から変容する中国社会を中長期的視点で見つめ、中国式レジリエンスの構築について考察しながら、そこからわが国が汲むべき教訓を考えるものである。

若手中国人研究者らが、その言語能力と現地でのネットワーク・フットワークを活かして行った調査の成果を、研究会を重ねて検討し、日本語を用いて執筆した。災害・防災は日本と中国の間で国際協力が期待されている重要な分野であり、また災害が頻発するアジア太平洋地域においても重要な課題である。

読み物として、四川や日本の大学・研究所で活躍する中国人研究者、国際協力機構(JICA)の四川支援に従事した日本人などによるコラムも掲載。

(出版社HPより)

『子育ても、キャリア育ても: ウィズ/ポストコロナ時代の家族のかたち』九州大学出版会(2023) 超少子高齢化がすすむ日本では、女性は多くを期待されている。出産育児とキャリア形成は両立できるのか。子育ては個人が負うべきものなのか。男女の別や世代を問わず、社会の構成員がおのおのの生を充実させるには、社会はどうあるべきか。
本書では、国際保健学・母子保健学、国際開発教育の背景を持つ研究者らが、身近な例からこの課題について論じる。キャリアと次世代育成の両方を尊重しながらどのように人生設計に取り組むべきか、若い世代に示唆を与える。

(出版社HPより)

Otani, Junko (Ed.) (2023)『Reconstructing Resilient Communities after the Wenchuan Earthquake: Disaster Recovery in ChinaLexington Books: Rowman & Littlefield

 

 

Reconstructing Resilient Communities after the Wenchuan Earthquake: Disaster Recovery in China looks at the changes in Chinese society following the 2008 earthquake in Sichuan from various perspectives ranging from reconstruction policy, mental care for disaster victims, tourism in disaster areas, ethnic minorities, and disaster prevention education. The Wenchuan Earthquake, which occurred three months prior to the Beijing Olympics, attracted worldwide attention in May of 2008. Following this natural disaster, the government in China conducted a delicate bargaining between government top-drown control and openness to its people and the international society in its effort to steer the reconstruction. This book examines the globalization of modern society through examination of these events and considers what we have learned from this disaster, subsequent reconstruction, and issues that may arise in the future.

(出版社HPより)

 

 

河森正人 Masato KAWAMORI


 

著作名 本の紹介
『タイ:変容する民主主義のかたち』アジア経済研究所(1997)  1932年の立憲革命から60年余りのタイ現代史のなかで、様々な変革思想や民主主義思想があわられ、実践に移されようとした。その多くは軍人や政治化などのエリートが社会の「上から」移植しようとしたものであった。他方、現在の国家がかかえる問題を前に、タイはこうした「思想」によってではなく、市民生活から自ずと現れる「下から」の要求と国際政治経済という「外部から」の圧力によって自己変革を余儀なくされるだろう。   

(出版社HPより)

『タイの医療福祉制度改革』御茶の水書房(2009)

 タイで完全導入された租税を財源とする無拠出の医療保障制度、「30バーツ医療制度」の導入を通じて行われた医療・福祉改革を分析する。                                                                                  

(販売ページHPより)

『東アジア新世紀』大阪大学出版会 (2013)  アジア通貨危機とリーマンショックをへて目覚ましい経済発展をみせる東アジア。この地域の新興国は今後どこへ行くのか。各国が直面する生産と消費、生存とリスクの諸問題を考察しつつ、「課題先進国」日本の立ち位置を再検討する。

(出版社HPより)

 

住村欣範


 

著作名 本の紹介
『ベトナムにおける栄養と食の安全 = Nutrition and food safety in modern Vietnam』(2011)  準備中

 

栗本英世 Eisei KURIMOTO


 

著作名 本の紹介
『族戦争を生きる人びと:現代アフリカの国家とマイノリティ』世界思想社(1996)  平和に暮らしていた村人が、ある日いっせいに民族解放戦線に参加する。殺戮と破壊のなかで、人びとはいかに主体的に生きようとしているか。渦中に身をおいた人類学者が憤激と共感をこめて描きだす、現在(いま)を闘う人びとの民族誌。         

(出版社HPより)

『未開の戦争、現代の戦争』岩波書店(1999)  世界の力の均衡が崩れ始めた時,世界各地で内戦や民族紛争が頻発しはじめている。これらの「戦争」はなぜ起こり,いまのわれわれに何をもたらそうとしているのか。アフリカの民族紛争の現場にいた著者が,歴史学や民族誌を駆使して,未開の戦争からヴァーチャルな戦争までを多面的に分析し,人類史的な視点から再考する。                           

(出版社HPより)

 

MOHACSI Gergely モハーチ ゲルゲイ


著作名 本の紹介
Ecologies of Care: Innovations through Technologies, Collectives and the Senses. Readings in Multicultural Innovation vol. 4, Osaka University (ed. 2014). The articles in this collection examine diverse caring practices both in a methodological and geographical sense. What coexistence studies tell us is that care does not settle in one place, but keeps traveling—between Finnish homes and Indian oil-refinery plants, Ghanaian clinics and Japanese laboratories, or American hospices and Cambodian psychiatric hospitals, to mention but a few of the case studies presented here. By drawing inspiration from a wide range of fields from psychology to the cognitive sciences to the medical humanities (Parts I and II), and from anthropology to science studies (Parts III and IV), the authors attempt to expand the moral concern with care through technologies, collectives and the senses, or, in other words, ecologies of care.

 

山田一憲 Kazunori YAMADA


準備中

宮前良平 Ryohei Miyamae


著作名 本の紹介
『復興のための記憶論-野田村被災写真返却お茶会のエスノグラフィー』大阪大学出版会(2020) 記憶とは何か、想起するとはどういうことか。津波で流された写真を返却する活動からみえた、復興への道筋――。
東日本大震災の被災写真返却のためのお茶会を続けてきた著者が、思い出、記憶、想起と復興の関係について問いなおし、想起の場と寄り添い方について考える。写真を失うことは、何を忘れたのかさえも想起されなくなる「第二の喪失」につながり、写真を介することで「語りえないこと」のコミュニケーションが可能になる。「将来への教訓」としての記憶でなく、一人一人の何気ない記憶を想起することが復興に繋がるという確信のもと、想起を目指すのではなく、ともに「すごす」活動を重ねていくことの意義を再確認する。

(出版社HPより)

小川未空 Miku OGAWA


著作名 本の紹介
『ケニアの教育における格差と公正-地域、学校、生徒からみる教育の質と「再我有化」』明石書店(2020) アフリカで最も急速に教育が普及する国、ケニア。中等教育が大衆化(純就学率51%)するケニアの農村地域を事例に、教育拡充期に格差が生まれる過程を、各学校と生徒の動態を経年的に捉える長期フィールドワークに基づいたミクロな質的分析から明らかする。

(出版社HPより)

 

檜垣立哉 Tatsuya HIGAKI


著作名 本の紹介
『食べることの哲学』世界思想社(2018)
 ブタもクジラも食べるのに、イヌやネコはなぜ食べないのか? 宮澤賢治「よだかの星」、食育の実験授業「豚のPちゃん」、反捕鯨映画『ザ・コーヴ』……食をめぐる身近な素材を、フランス現代哲学と日本哲学のマリアージュで独創的に調理し、濃厚な味わいに仕上げたエッセイ。食の隠れた本質に迫る逸品。

(出版社HPより)

『ベルクソンの哲学:生成する実在の肯定』勁草書房(2000)  ベルクソンの哲学は実在をありのままに記述しようとする試みである。超越的な説明、つまりその事象から示されるのではない説明をもちださず、直接与えられるリアリティに従うこと。こうした仕方で見出だされる事象とは、絶えず変化し、新たな質を生み出し続ける流れ=持続である。この哲学は、しかし、見かけほど単純ではない。実在の屈曲を辿り尽くそうとする議論は錯綜に充ち、いたるところで常識を挫折させる。本書はベルクソンの主著に即しながら、方法・内容を解読する。復興の兆しのあるベルクソンを「現代思想」を踏まえて、広く紹介するものである。

(出版社HPより)

『西田幾多郎の生命哲学』講談社(2011)  純粋経験、自覚、場所、絶対無、行為的直観、絶対矛盾的自己同一……。一見、難解なことばにみずからの思索を託しながら、西田が終生追い求めたひとつの問題とは何だったのか。ほぼ同時代を生きたベルクソンとの交錯に着目し、ひいてはドゥルーズら現代思想につながる「生命の哲学」として西田哲学を再評価し、注目され続ける、俊秀の記念碑的力作。

(出版社HPより)

『賭博/偶然の哲学』河出書房新社(2008)  偶然をめぐる論理と倫理を、競馬予想を切り口に気鋭の哲学者が斬新に考察。賭博の本質にせまりつつ、ドゥルーズ、フーコー、九鬼を、そしてリスク社会を論じながら、生そのものが何かを問う。あざやかな思考の挑発。

(出版社HPより)

『日本哲学原論序説:拡散する京都学派』人文書院 (2015)  明治、西洋からの輸入によって始まった日本の哲学は、東洋的な精神性をまといつつも、思想的近代性によって日本的土壌を批判しもする特異な営みであった。西田幾多郎に始まり、現在まで引き継がれるその流れの特徴はいかなるものなのか。本書では「垂直性と水平性の交錯」「現在中心主義」「主語の不在」などをキーワードに、日本哲学史の原理を探り、分析の切先において列島の彼方へと可能性を解き放つ。西田幾多郎没後70年、いま再び新たな哲学論。「「拡散する京都学派」として、いわゆるアカデミズム哲学のなかでの「日本哲学」の水脈を辿ったこの探求の先にとらえられるべきものは、京都学派そのものを多層的に縦断・横断している深さと切断における別の日本である。それはすでに、「アカデミズム」の枠内での「日本哲学」からも、とりわけ西田の、何者かに憑依されたかのような文体からも、はみだしていくものであるはずだ。」

(出版社HPより)

『バイオサイエンス時代から考える人間の未来 = The Future of Human Beings in the Age of Biosciences』勁草書房 (2015)  脳科学、生殖技術、性別越境、全球シミュレーション……。21世紀における生命科学とテクノロジーの進展は、われわれの生を徹底的に唯物化し、操作可能なものにした。守られるべき規範を前提とする生命倫理だけでは、この新しい状況に対応できない。本書は、哲学、人類学、社会学の観点から、人間の未来、新たな身体の自然を思考する。

(出版社HPより)

『子供の哲学:産まれるものとしての身体』講談社 (2012)  西田幾多郎、レヴィナス、ドゥルーズ……その思考のあらたな可能性これまでの哲学が再三にわたって論じてきた「私」という問題。しかしそこには、大きな見落としがあったのではないか?産まれる、子をはらむ、産む、死んでいく、だけど誰かが残る。こうしたことを、それ自身として真正面からとらえる。そのための哲学が、ここからはじまる。

(販売ページHPより)

(編著)『生権力論の現在:フーコーから現代を読む』勁草書房(2011)  生命をめぐる技術と知がめざましく変貌している現代を解読する上で、貴重な示唆を与えてくれるフーコーの「生権力」概念。本書では人類学や社会学、科学哲学を専門とする気鋭の論者の論考を通してその原理的な潜勢力を明らかにし、生権力的な配置をうけて展開される法・国家・主体を現代の文脈において問いなおすことを試みる。

(出版社HPより)

『哲学者、競馬場へ行く:賭博哲学の挑戦』青土社(2014)  その哲学者は現代思想を専攻し大学で教鞭をとるかたわら、 毎週毎週、春夏秋冬変わることなく、競馬場へと足を運ぶ。 春の桜花賞、伝統の天皇賞、一生に一度の東京優駿、夢と現実のジャパンカップ、そして年末の有馬記念…… これは、現代思想の最前線は競馬場にもあると信じる哲学者の、 異色にして唯一の競馬「哲学」である。

(出版社HPより)

『西田幾多郎の生命哲学:ベルクソン、ドゥルーズと響き合う思考』講談社(2005)  西田の哲学の特徴は、彼が同じことをめぐってさまざまな仕方で議論を展開したことにある。
さまざまなテーマを経るといっても、それは、原理的に、ひとつの問題をめぐって、接近する方法を執拗に変更していったことにほかならない。ではそこで、西田が論じたひとつの問題とは、率直にいって何であるのか。 (新書マップページHPより)
『瞬間と永遠 ジル・ドゥルーズの時間論』岩波書店(2010)
 20世紀最後の哲学者ジル・ドゥルーズが描いた軌跡には、いつも「時間」の問題が深く刻み込まれていた。『差異と反復』、『意味の論理学』に始まり、『アンチ・オイディプス』を経て『シネマ』、『哲学とは何か』まで、全主要著作を「時間論」として読みきる画期的論考。

(出版社HPより)

(編著)『生命と倫理の原理論:バイオサイエンスの時代における人間の未来』大阪大学出版会(2012)

 

 このテーマの第一人者が一堂に会し,最重要の多角的な議論を展開する.Ⅰ「日本の生命倫理を総括する」(加藤尚武・檜垣立哉往復書簡),Ⅱシンポジウム「21世紀における生命と倫理」(中村桂子,米本昌平),Ⅲ「〈放射能国家〉の生政治」(金森修),Ⅳ「生命倫理の原理論」(権藤恭之,重田謙,入谷秀一,平田雅之,丸田健)の内容.大阪大学最先端ときめき研究推進事業.混迷する現代に人間の希望をいかに見だすか

(出版社HPより)

『ヴィータ・テクニカ:生命と技術の哲学』青土社(2012)  臓器移植、遺伝子操作、脳科学からiPS細胞…。生命科学における「技術」の進歩は、私たちの「生命の捉え方を大きく変貌させた。「生」のありようを考察しつづけてきた著者の集大成にして、あたらしい時代の生命哲学。

(出版社HPより)

『生と権力の哲学』筑摩書房(2006)  見えない権力、人を殺すのではなく、「生かす」権力が、現代世界を覆っている。フーコー、ドゥルーズ、ネグリらの思想を読み解きながら、抵抗の可能性を探る。

(出版社HPより)

『ドゥルーズ入門』筑摩書房(2009)  没後十年以上を経てますます注視されるドゥルーズ。哲学史的な文脈と思想的変遷を踏まえ、その豊かなイマージュと論理を読む。来るべき思想の羅針盤となる一冊。

(出版社HPより)

(編著)『ロボット・身体・テクノロジー:バイオサイエンスの時代における人間の未来』大阪大学出版会(2013)  バイオサイエンスをめぐるさまざまな問題を扱い、あらたな生命工学の時代における人間とロボットの変容と可能性を探る。大阪大学の「最先端ときめき研究促進事業」の年次報告書。「バイオサイエンスの時代における人間の未来」の総タイトルのもと,浅田稔氏へのインタビューや,ドイツのビールフェルト大学のシンポジウムの模様,ロボットと人間の未来についての示唆に富む発言を収める。

(出版社HPより)

『ドゥルーズ : 解けない問いを生きる』筑摩書房(2019)  いま必要な哲学とは何か。「問いが解けない」という事態をどうとらえるか。生命科学の時代に対応するドゥルーズ哲学の核心をクリアに描く。

(出版社HPより)

『フーコー講義』河出書房新社 (2010)  変貌しつづけた20世紀最大の思想家フーコーの全軌跡を走査しながら、「人間」なきあとの「自己」を問うフーコー以降のフーコーを展望する、気鋭によるかつてない思想家論。

(出版社HPより)